ワダシノブさんの著書「いいかげんなイタリア生活」と言う本を読んだ。
AmazonのKindleでおすすめにでてきて、【適当でもだいたいなんとかなる】というキャッチコピーに惹かれてポチしました。
人生の行き方や考え方を参考にしたいと思って購入したのですが、イガリさんは二児の母でいらっしゃるので、子育てのエッセイもあって共感できるところが多かった。
あの頃の私は、もしかしたら子どもを¨自分にとって都合のいい子¨にしようとしていたのかもしれない。
いいかげんなイタリア生活
イタリアではじめてできたママ友が自分に子どもに無理やり野菜を食べさせない姿をみてイガリさんは驚いたらしい。イガリさんは「野菜を食べないなら他のものはだしません」としていて、ママ友もそこまでして食べさせ用とするイガリさんの姿をみて驚いたというエピソード。
ママ友は野菜も出すけど食べないのなら仕方ないという考え。
数十年後の今、当時を振り返ると、もっと楽しい食事を優先した方がよかったかなと思うらしいのだ。
私も無意識にやってしまう時があって、まさにリアルタイムなんだけど
息子が今ちょうど風邪気味で咳が出来る時、病院でよく【ホクナリンテープ】というからだに貼る薬のテープを処方してもらうのだが、息子はこのテープが苦手。
赤ちゃんの時から貼ると嫌がるので、誤魔化しながら貼っていたんだけど、それも3歳となると通用しなくなりかなり苦戦する。
というか、むしろ何を言っても貼らせてくれない状態。
この時にわたしはいろいろ言ってしまうのだよ・・・。私は息子に少しでも早くよくなってもらいたいから言っているつもりだけど、自分にとって都合のいい子どもにさせようとしていないか?とも思う。
飲み薬はちゃんと飲んでくれる息子。
でもテープはくすぐったくてそれが嫌らしいの。
そんなに嫌がっているんだから、それは仕方ないと思うべきだったのかも。結局わたしが根負けして貼っていないんだけども。
「君が嫌いなものを言わないと、相手は君がそれを好きだと思ってしまう。そのほうが後から困るよ」
いいかげんなイタリア生活
夫はさらに、「僕の好きなものを君が嫌いでも、僕は君のことを好きなままだからまったく問題ないよ」と続けた。わたしはずっと「嫌いと伝えることで『自分の好きなものを否定した』と思われたらどうしよう?」と怯えていたのかもしれない。そのことに初めて気がついた。
ハイ!ハイ!!
これ、わたしもまったくイガリさんと同じ考えの人間でした。
イタリア人はこれは好き、あれは嫌い、これはやりたくない、ということをはっきりと自分の意思を伝え、断るときは断るらしい。
日本人はこれできない人が多いのではないでしょうか。
うちの夫はこういうところだけイタリア人と同じで、これは好き、これは嫌いがはっきりとしている。わたしがこの服どうかな?似合うかな?ときくと
「この服は俺は嫌い」と平気でいうひとで、わたしが何回怒ったことがある(笑)
最終的に、
「あなたの好みは聞いていないので、わたしに似合っているかどうかを判断して」というルールになったほど(笑)
でも、この一連のやり取りがあって、夫のことを嫌いになったか?と聞かれると決してそうではない。
そう、自分に当てはめてみると分かることなんだよね。
わたしもアラフォーになってようやく、自分の意思を他人にも伝えられる人になってきた。
でも若いとき、もっともっと自分の意思を正直に伝えられていたら、楽だっただろうなあと思う。
あれだね、悩んでいるときは、日本人の枠にとらわれず日本以外の文化だったり、考え方に触れると自分の悩みの枠がなくなって新しい解決策がみつかりやすくなるかもしれないね。
イガリさんのエッセイ、読んでいて元気になりました。おすすめです^^
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